ピラティスは、身体の内側の筋肉、インナーマッスルを強化し、身体の安定性を高めることで健康を獲得するためのエクササイズです。
筋力強化と言っても、特定の筋肉を大きくして外見をよく見せるようなトレーニング方法とは手法が異なります。
今回は、ピラティスセラピスト資格について詳しく解説していきます。
ピラティスセラピスト資格(旧:ピラティスセラピーアドバイザー)で学べること
- ピラティスとは?
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ピラティスとは、ジョセフ・H・ピラティス氏によって考案されたインナーマッスルの強化に高い効果を発揮するエクササイズです。
- ピラティスの特徴
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ピラティスは呼吸を重要とし、深く息を吐き、深く息を吸う動作を取り入れながら身体の安定性を高め、細身でありながらしなやかな筋肉を獲得出来るようになっています。
- ピラティスとヨガの違い
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よく、ヨガと間違えられますが、ピラティスとヨガとでは目的や、手法が異なります。
ピラティス | 「身体をコントロールするためにインナーマッスルを鍛える」という肉体的なアプローチを重視 |
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ヨガ | 「身体への理解を深めてコントロールする」という精神面を重視 |
運動と食事で体幹を強くする
ピラティスを行うことの目的として、インナーマッスルを鍛えることで、脊柱や骨盤の安定、脊柱の可動域の拡大があります。
これらを達成することで、どの姿勢も負担を感じることなく、体幹がブレない身体を作り上げられるようになっています。
身体を動かし筋肉に刺激を与えている運動なので、無理な食事制限はせず、しっかりとバランスの良い食事を摂ることが必要です。
筋肉にはたんぱく質、という知識は広まりつつありますが、筋肉を作るのはたんぱく質だけではありません。
たんぱく質を吸収する補助として、炭水化物を摂取する必要があります。
一般的には、低炭水化物・高たんぱくの食事の推奨をしており、炭水化物の摂取は避ける傾向にありますが、急激に体重を落とす必要がない場合、または健康を損ねることなく体を引き締めたい場合は、適度なエネルギーを摂ることが重要です。
エクササイズで体重コントロールも
ピラティスは単なる筋トレやダイエットのためのエクササイズとは異なります。続けていくことで体重管理も可能になり、健康的な身体を目指せるものです。
ここでは、ピラティスを行うことのメリットを6つ紹介します。
- 1.姿勢がよくなる
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インナーマッスルを強化することで、骨の安定性が高まり、自分の身体をしっかりと支えられるようになります。
特に、背中や骨盤周辺のインナーマッスルが鍛えられることで、美しい姿勢が保てるようになるのです。
- 2.太りにくい、しなやかなボディの獲得
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手足を自由に動かせるようになることで、身体がより力強く、より俊敏に動くようになります。さらに、インナーマッスルを鍛えることで、身体の柔軟性も高まります。これにより、基礎代謝がアップし、太りにくいボディを獲得出来ます。
- 3.肩こりや腰痛の緩和
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間違った姿勢を続けることは、肩こりや腰痛の原因の一つに挙げられます。正しい姿勢が身体の負担を軽減することに加え、インナーマッスルは関節を支える力を高めます。身体をよりスムーズに動かせることで、肩こりや腰痛の緩和が期待できます。
- 4.怪我をしにくくなる
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運動能力や身体の可動域がバランス良く向上することで、動きの自由度が増します。単に力強さを獲得するだけではなく、身体の安定性が高まることで、大きく激しい動きをした負担を身体がしっかりと受け止められるようになります。これにより、怪我を未然に防げるのです。
- 5.身体の理解を深められる
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自分の身体がどうなっているのか、どのポジションが理想なのかを常に考えながら身体を動かすことで、自分の身体への関心が高まり、関節の痛みなどを敏感に察知出来るようになります。
- 6.空き時間を有効に使えるようになる
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特に在宅ワークやデスクワーク中心の生活をしていると、体力が落ちやすく、仕事が終わってから遊びを楽しむ余裕がなくなってしまいます。体力をつけ、遊びによる精神面の楽しみを得ることで、心に余裕が生まれ、日々の疲労をさらに軽減できます。
カルチャースクールで講師もできる
ピラティスセラピスト資格を取得後は、さまざまな活躍の場があります。
- ピラティススタジオやフィットネスクラブへの登録
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ピラティスはインナーマッスルのトレーニングであり、鍛えることで、柔軟性の高い「しなり」のある身体作りが出来ます。そのため、スポーツクラブやフィットネスクラブでのエクササイズ指導に役立ちます。
- 施設を借りてクラスを開く
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ピラティスは、個人レッスンとグループレッスンのどちらにも対応しています。カルチャースクール等も可能です。近くの公民館や体育館など、運動ができる施設を借りてクラスを開いて行うことが出来ます。
- 自宅をクラスルームに
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自宅のクラスルーム化は、個人レッスンに適した方法です。マンツーマンでの指導は、広いスペースを必要としません。とりあえず、マットさえ用意してしまうと、手軽にピラティスのクラスが開けるのです。
- 訪問レッスン
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呼ばれた場所に出向いてレッスンを行う方法です。ピラティスをレクチャーしていると、このような形でレッスンを行うことがあります。
自分で場所作りをする必要がない上に、レッスンを受ける生徒さんが集中しやすい環境を自ら準備していることがあるため、インストラクターも集中して指導を行えるのです。
ピラティスセラピスト資格は基礎知識から学べるようになっており、初心者や経験がなくても挑戦しやすい特徴があります。
学んで実践していくことで、姿勢が改善され、健康的な身体を目指せるので非常にメリットが多い資格と言えます。
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