音楽療法カウンセラー資格は、日常生活における音楽の効果を学び、音楽の役割や空間における音楽の利用方法を習得した人に与えられる資格です。
音楽療法に少しでも興味がある方は必見です。
音楽療法カウンセラー資格(旧:音楽療法インストラクター)で学べること
音楽療法カウンセラーは、普段の生活に音楽を取り入れて心の安定した生活を送りたいと考える人にも注目されている資格です。
受験資格 | 特になし |
受験料 | 10,000円(税込) |
受験申請 | インターネット |
受験方法 | 在宅 |
試験は2か月に1度あります。より詳細な内容は資格公式サイトをご確認ください。
まず初めに音楽療法について簡単に説明します。
音楽療法とは、高い専門性を身につけた資格者が、対象者の目的に応じた音楽を選び、プログラムを組みます。
それによって、対象者の心理的効果を促す療法のことを言います。
音楽療法カウンセラー資格で学べることは、大きく分けて次の3つです。
- RMT・GIMアプローチも学習可能
- QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上
- 子供や高齢者への音楽療法
「音楽療法インストラクター」は「音楽療法カウンセラー」に名称変更しました。
それに伴った試験範囲や合格基準などの変更はありません。
この記事では、音楽療法カウンセラー資格を取得するにあたって身につけられる学習内容について、少し掘り下げてまとめています。
RMT・GIMアプローチも学習可能
音楽療法カウンセラー資格で学べることの1つ目は、RMT・GIMアプローチの学習です。
はじめに、RMT・GIMについて簡単に解説します。
RMTは調整的音楽療法のこと
RMTとは、Regulative Music Therapy の略で受動的音楽療法の一つ、調整的音楽療法のことを言います。
具体的には、音楽を聴きながら、意識に思考、感情、気分の偏りを無くし緊張状態を調整する療法です。
初心者にはRMTを学ぶことは複雑で理解が難しいとされています。
しかし、音楽療法の専門性を高めたいのならRMTのアプローチを学ぶことをおすすめします。
GIMは音楽とイメージを用いた療法のこと
GIMとは、Bonny Method of Guided Imagery and Music の略でボニー式音楽イメージ療法のことを言います。
具体的には、音楽とイメージを用いた音楽療法です。
リラックスした状態で音楽を聴いたとき起こるイメージから、身体や心に中に眠っている答えを見つける療法です。
心理学に基づいた療法で、リラクゼーションや催眠とは異なります。
この二つを学ぶことで、心理学的根拠に基づいた音楽療法の高い専門性を学べるようになっています。
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上を重視する
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)とは、人生や生活の質の向上という意味で使われます。
生活や人生の豊かさを量ではなく「質」という概念で捉えます。
毎日が充実していると感じられて、心身ともに満たされた生活を送ることを焦点にした考え方です。
対象者が「自分の幸せとは何か、何を大切にしているか。」について、音楽療法を使ったコミュニケーションを取って、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を図ります。
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を学ぶことで、対象者だけでなく、私生活においても普段の生活や人生の質の向上に大いに役立ちます。
自分にとっての幸せや、何を大切にしているかを知ることで、音楽療法カウンセラー資格を勉強することの意義がしっかりとしたものなります。
子供や高齢者への音楽療法にも生かせる
子どもに対するさまざまな音楽療法にも、音楽療法カウンセラー資格の勉強が役立ちます。
音楽は日常に身近な存在です。昨今では発達障害にも非言語であることから受け入れやすく、良い刺激が与えられる効果が期待されています。
また、親と一緒に音楽を奏でたり歌ったりすることで、親の心のケアにも繋がります。
高齢者の場合、歌を歌ったり、楽器を演奏したりすること自体がリハビリにもなります。
高齢者施設などで、積極的に音楽療法は取り入れられています。
音楽療法カウンセラー資格を勉強することで、実践的な音楽療法を、より専門性を持って行えるようになります。
音楽療法カウンセラーを学ぶことによって得られるもの
普段生活している中で、音楽は気持ちを落ち着かせたり、気持ちを切り替えたりするのに欠かせないものです。
普段の生活を豊かにする
音楽療法の知識は、普段の私たちの生活をより豊かにするためにも役立てられます。
例えば、朝起きた時に気持ちよく目覚めるための音楽、仕事や勉強するときに集中力が高まるために流す音楽、子どもに対するさまざまな音楽療法にも、音楽療法カウンセラー資格の勉強が役立ちます。
私たちの生活には、さまざまな場面に音楽が関わっています。
自分に合った音楽を知って、精神の安定を図ることを目的で勉強する方も増えています。
音楽療法の高い専門性が身につく
音楽療法に携わるためには、高い専門性が必要です。
音楽療法カウンセラー資格を取得することによって、音楽療法の高い専門性が身につきます。
そして、高齢者施設、児童養護施設、病院、子どもの放課後デイサービスなど、活躍の場が広がります。
それだけでなく、自分の生活を音楽によってよりよい方向へ導けるのです。
これらたくさんの優れた影響がもたらされる音楽療法の効果、その素晴らしさを味わうためにも、音楽療法カウンセラー資格を取得してみてはいかかでしょうか。
コメント