メンタル心理ミュージックアドバイザーは、音楽の持つ癒しの効果を取り入れ、依頼者に合った音楽を選んで、心身面に対して音楽療法を行うことを目的とした資格です。
今回は音楽療法を行う資格の1つ「メンタル心理ミュージックアドバイザー」を紹介します。
メンタル心理ミュージックアドバイザー資格で学べること
コロナ禍において生活を取り巻く環境が一変する中、ストレスや不安を抱える人が増加しています。
そのストレスや不安を和らげるために、今注目されているのが音楽療法。
メンタル心理ミュージックアドバイザー資格とは、音楽療法の観点から依頼者の心情に合った音楽を選択し、依頼者のストレス緩和や心身機能の維持・改善を手助けすることを目的としています。
音楽の理論を学び、音楽の持つ癒しやリラックス効果に関する知識を身につけた音楽療法のプロフェッショナルともいえるでしょう。
資格試験で学ぶ内容は以下の3つです。
音楽療法の知識 | 音楽の力とその効果 | 音楽の力の理論 |
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音楽療法の概要や音楽療法が成立した背景を学びます。 古代から生活と音楽の結びつきは強く、呪術などに音楽が使用されていました。 その後時代が進むにつれ、音楽を芸術として楽しむようになりますが、それだけでなく補完医療として音楽を聴かれるようになり、音楽療法という概念が成立します。 | 音楽療法としての実践的な知識を身につけます。 例えば、音楽を聴いた時に起きる心理的効果や感情の誘発を学び、音楽を使った自己表現方法を考えます。 例えば音楽を聴くことと、カラオケや合唱では、受動・能動という点で音楽との関わり方が異なります。心理状態に合わせてどの音楽を提案するかを考えていきます。 | 音楽の基礎知識として、アルファ波、モーツァルト音楽の理論などを学びます。 モーツァルトの音楽はリラックス効果をもたらすアルファ波を引き起こすことで知られています。 曲が持つ性質を理解し、より感情に適した音楽を提案する方法を学びます。 |
スマホ時代に音楽療法は欠かせない
スマホが日本で販売されてから約12年、アプリが使えるようになったことで、今までのコミュニケーション方法が大きく変わりました。
中でも一番大きく変わったのは、SNSを使ったコミュニケーション方法ではないでしょうか。SNSが登場したことで、会ったことがない人とも気軽に繋がれるようになりました。
しかしその一方で、誹謗中傷などの心無いメッセージも簡単に送れるようになりました。
日常的に取り入れられる音楽療法は、ストレスにさらされる機会が多くなった現代において欠かせない存在とも言えます。
個人の趣味に合わせた音楽選びのサポートを
最も気をつけなければいけないのは、理論に依頼者を当てはめないことです。
音楽療法で最も大切なのは、「丁寧なヒアリング」。依頼者の属性や環境によって抱えている問題も多種多様なため、依頼者の状況理解ができなければ、適した音楽の提案はできません。
音楽療法は、リラクゼーション効果をもたらし、心身機能の維持・改善に対して効果を発揮します。
メンタル心理ミュージックアドバイザー資格は、音楽療法としての知識と実践方法を学びますが、依頼者の好きな音楽や、適切な音楽を聴いてもらい上記の効果を最大限の発揮が可能となります。
丁寧なヒアリングを行い、依頼者との信頼関係を築き、共に改善を目指して取組みましょう。
介護や医療の現場で選曲スキルにも
介護や医療の現場などでのメンタル心理ミュージックアドバイザーの活躍場面は広いです。
リハビリ・治療にも役立つ資格
現在介護施設や医療の現場でも音楽療法が取り入れられています。
介護施設では、入居者に対し、心身機能の維持・改善としてレクリエーションやマンツーマンで音楽療法を行います。
医療の現場では、疾病や障がいによる精神面の不安をなど抱える患者に対し、精神の安定を図るために取り入れられています。
音楽療法の知識だけでなく、身体機能の低下や疾病に対する理解を深めることで、より依頼者への状況理解が深まり、より適切な音楽の提案に繋がります。
音楽療法を必要としているのは患者だけじゃない?!
またケアが必要なのは入居者や患者だけではありません。介護や医療に従事する方もストレスケアが大事です。
人を相手にする仕事である以上、対人関係に悩む方は少なくありません。また、人の命を預かる仕事のため、緊張から心身面が疲弊していくことも考えられます。
現在コロナ禍において、入居者や患者に感染させないよう気を張り詰めて仕事をしているからこそ、自分の感情に合った音楽を聴いて、溜まったストレスを緩和させ、リラックスすることが大切です。
多くの人が日常的に音楽を聴いていることから、音楽療法は気軽にできて取り組みやすい治療方法だと言えます。
メンタル心理ミュージックアドバイザーの知識を活かすことによって、周囲の人だけでなく自分自身のストレス緩和に繋げられるようになります。
ぜひこの資格を取得して、日常的に音楽を取り入れながらストレス社会に打ち勝ちましょう!
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