メンタル心理インストラクター資格は、カウンセリングに必要な相談援助知識をはじめ、医療・心理学の知識が豊富なプロのカウンセラーであることを証明する資格です。
当記事では、メンタル心理インストラクター資格の学習内容を掘り下げてご紹介していきます。
より詳細な内容を知りたい方は、是非資格公式サイトもご覧ください。
メンタル心理インストラクター資格で学べること
メンタル心理インストラクター試験の試験内容を解説する前に、まず「メンタル心理」とは何かについて簡単に解説していきます。
メンタル心理とは、うつ病をはじめとした心に不安やストレスを抱えている方に対して良き相談者となりケアする事です。
うつ病に対する治療や施術などの医療行為をしない事が特徴で、あくまでも心のケアを中心とした業務といえます。
メンタル心理インストラクター資格で学べるのは大きく分けて下記の3点です。
- 家族との関係改善に特化した内容
- 相談者とその家族の関係にもアプローチする方法
- 社会復帰への手助けとアプローチ
それぞれ見ていきましょう。
家族との関係改善に特化した内容
1点目に家族との関係改善に特化した内容です。
平成28年の国民生活基礎長調査によると、心の病を抱える方の約48パーセントが「家族」を悩みの要因としています。
このように、患者さんの多くは家族をはじめ、様々な人間関係によるストレスを感じているケースが大半です。
このストレスを軽減する為にも、まずは家族との関係改善について深く学んでいく必要があります。
家族との関係改善をするために、インストラクターとしての基礎知識を学び、家族観の関係性の調和をしていく為には、どのようにアプローチをしたら良いのか分析していきます。
状況や症状に応じた関係改善方法をしっかりと学べるので、実際に身近な人や家族のメンタルケアにも役立てられるのです。
相談者とその家族の関係にもアプローチ
次に相談者のみでなく、その家族にもアプローチしていく方法を学習します。
カウンセラーは患者さんの心に寄り添い、心の負担を軽減する仕事ですが、カウンセラー1人では完治まで導くのは難しいと言われています。
心の治療に最も有効とされている方法は、家族と共に治療していくことです。
この為、カウンセラーは患者さんのみではなく、その家族に共に治療をしていこうというアプローチが必要になってきます。
患者さんが心の病を抱えてしまった原因を、生活習慣や家庭環境にまでの掘り下げをして、家族全体で治療を行っていけるサポートを行っていきましょう。
社会復帰への手助けとアプローチ
3点目に学べることは、社会復帰に向けての手助けやアプローチの方法です。
社会復帰に向けての手助けの具体例を挙げると、生活習慣の改善方法やストレスを溜めない方法、ストレスが溜まってしまった場合のリラクゼーション方法等です。
これらを患者さんに上手く提案して、今後社会活動を正常に行えるように手助けをします。
また、実際に復職や転職に向けてのアドバイスも学べるようになっています。
ハローワーク等の就職支援の紹介や、国からの保証制度の利用を提案する等、生活に身近な保証制度・支援制度についても深く学べるのもメンタル心理インストラクターのメリットの1つです。
受験費はいくら?試験会場や試験の頻度は?
メンタル心理インストラクター資格の試験は、2か月に一回の頻度で開催されています。
受験の申請は、インターネットで申し込み期間内に受け付けています。
受付が完了次第、随時受験票や問題用紙・解答用紙・返信用封筒等の必要書類が自宅に送られてくるので、到着を待ちましょう。
メンタル心理インストラクター試験は自宅で受けられるので、上記の試験期間に試験を受けて当案提出期限までに返信用封筒で提出してください。
メンタル心理インストラクター資格は役に立つ資格であるか
メンタル心理インストラクター資格は、カウンセリングに関する仕事を行う上で絶対に必要な資格ではありません。
しかし、カウンセリングを受ける方への理解を深める為・カウンセラーとして自信を成長させる為に取得しておいた方が良い資格と言えます。
更に、カウンセリングを受ける側から考えてみるとどうでしょうか。
おそらく、無資格者のカウンセラーからカウンセリングを受けるよりも有資格者のカウンセラーからのアドバイスの方が、信ぴょう性が高いと感じる方が大半です。
このように、カウンセリングを受ける側からの判断材料としても大変有効な資格といえます。
これまでの解説をまとめると、メンタル心理インストラクター資格は、心理学の基礎を学べるだけではなく、家族との関係性を良好に保つ為のコツや、家族のあり方について深く学べる資格です。
昨今、家族の関係性のあり方について悩みを抱えるご家庭は多いと言われています。
当資格の取得によって仕事に活かせるのみでなく、家庭環境を良好に保つ手助けもしてくれる、とても利用場面の多い資格ということがおわかり頂けたと思います。
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