私たちが生活する上で切っても切れないのが色です。人生に欠かせない色は表現の仕方や色合いによって大きくイメージが変わっていきます。色の効果はもちろん、使い方を最大限に引き出してくれるのが色彩インストラクターです。
そんな色彩インストラクターの資格を取る為に大事な色の効果や特性をまとめました。
色彩インストラクター資格が求められている理由
色の知識があると、アパレル関係の仕事の方はもちろん、インテリ関係・メイク関係など様々な業界に活かされるものです。
さらには仕事だけではなく、自分自身や周囲の人の心身の支えになれることから、仕事に関係なく取得する方が増えています。
まさに、ストレス社会が大きく影響していますね。
複数の色を扱うのに適した知識
複数の色を配色する際に、なんだかパッとしないなと困った時はありませんか?そんな時に意識してほしいことがあります。
色相関といった色の円に三角形や直線を引いて、色の調和を決める「秩序の原理」。
色相やトーンに共通性がある色を調和する「類似性の原理」。
自然界によく見られる明るい色は黄み寄り、暗い色は青み寄りに見える「なじみの原理」。
類似性の原理とは逆のはっきりと区別のある、コントラストが激しい色は調和する「明瞭性の原理」。
最後に、配色の黄金比率です。
主に配色は「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3つで構成されています。
最も大きな面積を持つ色であり、全体のイメージにも繋がる「ベースカラー」は全体の70%を占めます。
次に大きな面積をもつ「メインカラー」は全体の25%です。
ベースカラーに似た色で、統一感を出したり、少し変化を出したりする役目があります。
1番小さい面積を持つ「アクセントカラー」は全体の5%です。
差し色として使う事で、全体が引き締まります。
配色をする上で悩んだ際にはこの、4つの原理と3つのカラー構成を思い出すといいでしょう。
失敗を恐れずに複数の色を楽しめるのです。
色の科学的分析を学べる資格
色は私たちが思っているよりも、ずっと私たちの心や体に影響を与えています。
見る色や身につける色によって、元気になったりリラックスしたり、気分が高まったりしますよね。
ホルモンの分泌を促すなど、細胞や神経に影響を与えます。
さらに、熱いお湯を青い字で熱い!と書いてあるより、赤い字で熱い!と書いてある方が伝わりやすいように、色によって感じ方も変わります。
色彩インストラクターの中でも、そんな色の効果を利用して、心理学に基づいてメンタルケアをするのがカラーセラピーです。
カラーセラピーの資格を取得するために、必ず学ぶ色の効果についてまとめていきます。
色 | 効果 |
---|---|
赤 | 活動的・情熱的・エネルギッシュ・興奮・交感神経を刺激する。 血や肉を連想させ、生命力を感じさせる。 |
オレンジ | 陽気・暖かい・穏やか・社交的 人の心を開く効果や不安・緊張を緩和して傷心を癒やす。 食欲増加・新陳代謝を上げる |
黄 | 明るい・楽しい・希望 左脳を刺激して知性と判断力を高める 消化器系を活発にする。 |
緑 | 安らぎ・自然・リラックス 自己治癒力を高める 血圧を下げる効果 |
青 | 誠実・冷たい・冷静・信頼 副交感神経を刺激、脈拍や体温が下がり呼吸がゆっくり深くなる。 痛みを和らげる効果。 |
紫 | 精神に作用・潜在能力を高める・癒やし 感受性を高める。 |
ピンク | 幸せ・思いやり・幸福感・優しい 人を和ませる 女性ホルモンを整える 味覚の甘さをかき立てる効果。 |
黒 | 力強い・威嚇・都会的 喪服やお葬式から死を連想させる色でもある。 |
白 | 純粋・清潔・無垢・リセット ネガティブなエネルギーを反射する効果。 |
カラーセラピーはこのような色の意味の分析を学んでいき、メンタル向上や維持に活かしていきます。
色彩インストラクターの知識だけでなく、カラーセラピーのように色の意味が分かるようになると、自分だけではなく、身近な人に元気を与えたり心の支えになったり、心身共に助けられるようになります。
さらにはファッションやメイクにも使えるので、営業部の友達には信頼の青いネクタイ、デートかある友達には幸せの象徴ピンクのリップをプレゼントなど、私生活でも活用できる、非常に応用範囲が広いのです。
色をもっと深く専門的に学びたい方向け
色彩インストラクター資格は講師資格を兼ねたものであり、色彩のプロとして、色の特性や効果についての知識を使用して人に指導したり、アドバイスしたりするなど、資格取得後は自宅やスクールで講座活動ができるようになります。
かなり専門的な知識が必要となるので、少し難しい内容と感じるかもしれません。
しかし本格的に色について学びたい方には、とても身になる内容になっています。
色彩インストラクターの資格の中で、専門的な知識が必要となるカラーコーディネーター検定ですが、より本格的に色について学びたい方には、とても身になる内容になっていて、非常におすすめです。
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