心理学の世界には、臨床心理学や対人社会心理学、家族心理学など複数のジャンルがありますが、中でもここ最近需要が増えてきているものとして、「行動心理資格」があります。
あらゆる対人関係には悩みが伴いますが、特に今日の日本社会において、ビジネス、プライベート双方で活用の場の多い、実用的心理学として注目されています。
行動心理資格が求められている理由
最近では「行動心理学」という言葉、ビジネスシーンでよく聞くようになり、行動心理学をテーマにしたビジネス書も増えてきています。
行動心理学では、鼻をかく、貧乏ゆすりをするといったしぐさには特定の傾向があるものと捉え、人間の心理状態を推定できるというのが特徴です。
■ ビジネスシーンでの活用
行動心理学にはビジネスとの相性がよいことが大きくクローズアップされています。
人間関係がどんどん複雑になっていく日本では、人間関係の悩みを抱えている人の人数は増え続けており、落ち着くどころかむしろ加速して続けている状況です。
このような、あらゆる対人関係の問題を解決するための手段としても、行動心理学は注目されています。
今日の日本では、人と人とのコミュニケーションの取り方がどんどん変わっていっています。
その結果として、次のような悩みを抱えているか方は珍しくありません。
「他人の気持ちを正しく理解できていないようで、不安になってしまう」
「他人とどうやってかかわっていくのが良いのか、まったく見えない」
最近のこのような状況を解決するのに適したアプローチとして「行動心理資格」が有効と言われています。
行動心理資格とは
まず「行動心理学」は、アメリカの臨床心理学者のジョン・ブレイザー博士が、数千人もの大がかりな調査を行い、その結果から成り立っていることから、十分信頼できる心理学です。
この調査は、人の「しぐさ」から「本音」を読み解けることを科学的に証明しています。
行動心理学は、一部の心理学に深く関わっている方だけに活かせる学問ではありません。
相手の心理を読み解き、適切なコミュニケーションを図るためのテクニックとして、あらゆる人が抱える人間関係の悩み、その解消の手段として有効なものとして脚光を浴びています。
■ コミュニケーションスキル向上に
例えば「行動心理士」という資格は、コミュニケーションスキル向上ための技能レベルを示すものであり、現代人の、よりスムーズなコミュニケーションの実現を目的として生まれた資格です。
行動心理資格の取得の大きなメリットとしては、とにかく人とのふさわしい関わり方を理解出来るのが挙げられます。
例えば、ビジネスシーンにおいて、顧客に対する営業トークをどのように進めるのか、適切な方法を理解することで、信頼度や売り上げの向上につなげられます。
応用範囲の広い、実践的な技術であることがわかります。
心は「行動」に現れることを学べる資格
心と行動はつながっていると言われますが、行動心理学ではその課題にもアプローチします。
「しぐさ」だけで変わる結果
営業トークの場面では、クライアントの課題を瞬時に把握し、いかに解消につなげていくかが重要です。
ここで、指のほんの小さな「しぐさ」によって、今時点での会話の満足度を図り、そこから具体的な内容に話を展開していきます。
この方法で、顧客の意図を読み取り、売上アップなどのための一つの手段として利用できるのです。
これはビジネスに限定した話ではなく、苦手なタイプの人と接する必要のある場面でも、大いに活用できるスキルです。
苦手な人とうまく接していくには、相手の望みを正しく把握しなければいけません。
行動心理学の知識を生かし、相手のその時の心理状態にぴったりと合った言葉を投げかけることによって、苦手な相手とでも円満な人間関係を築ける助けになります。
子育てにも有効活用
例えば子育ての場面で、子どもが失敗し、うつむいて黙る場面で頭ごなしに叱りつける…これではかえって自信喪失につながり、関係にひびが入る危険があります。
ここで行動心理学の知識を生かし、子どもの気持ちを汲み取り、そこからさらに信頼関係を強めることにも繋がります。
子どもは大人とは異なり、自分の感情をうまく言葉で表現できません。
傷つくことがあっても、目をそらす、嘘をつく、そのような様々なしぐさが見られますが、ここで行動心理学の知識を活かすことで、子どもの辛い感情にぴったりと寄り添ったサポートが可能となります。
子どもから大人相手まで生かせる隠れたスキル
子どもとの心の結びつきを強め、心と心の距離を近づける、このようなスキルとしてだけでなく、異性との心の距離も縮められる、これも行動心理学の特徴です。
気になる異性とただの友人で終わってしまう、そのようなことがあったとしたら、そこには相手の好意に気付けていなかったのかもしれません。
相手が自分に対して近寄ったこと、何度も自分の名前を口にしたこと、それらは、好意を抱かれているサインであることもあります。
このように相手の行動の意味をただしく捉え、好意のサインに気づけるようになると、異性との恋愛場面でも、行動心理学の知識が応用出来てしまうのです。
この実践への応用力の高さを身につけるために、行動心理資格を学んで見てはいかがでしょうか?
行動心理資格としては、以下の2つの資格がおすすめです。
人の行動から相手の感情を読み解く学問としての行動心理学における基礎知識を有している認定資格です。
相手を理解するともに、相手に物事をどのように見せるかを検討する際に役立ち、取得後は行動主義心理アドバイザーとして活動できます。
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