アーユルヴェーダアドバイザーは、アーユルヴェーダの知識を持ち、アーユルヴェーダの観点から、美容・健康についてアドバイスできる人に与えられる資格です。
アーユルヴェーダは、美容だけでなく健康に過ごすためにも役立ちます。そもそもアーユルヴェーダは予防医学の一つです。
この記事では、アーユルヴェーダアドバイザーの資格でできること、活かせることを紹介します。
アーユルヴェーダアドバイザー資格で学べること
アーユルヴェーダアドバイザーの資格取得にあたって学べることは、アーユルヴェーダの体系的な知識、実践的な知識です。
アーユルヴェーダは、古来インドから中国を渡って日本に伝わった予防医学の一種です。
アーユルヴェーダでは、人間の体は3種のドーシャで構成される、と言われます。
ドーシャは以下の3種です。
- ピッタ(火)
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体内の化学変化、食物の消化を司るドーシャ。
ピッタの性質:よく食べる。明るく、自信に満ち溢れている。リーダー的。自分の意見の首長が強く、他を受け入れがたい。頭に血が上りやすい。 - カパ(水)
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体力の維持や結合エネルギーの作用を司るドーシャ。
カパの性質:すべてがスロー。新しいことの理解に時間がかかる。記憶力がいい。ゆっくり考えて行動する。寛容・受容的。愛情深い。他人の気持ちを考える。 - ヴァータ(風)
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運動や感覚的な刺激を司るドーシャ。
ヴァータの性質:熱しやすく冷めやすい、気が変わりやすい。ストレス耐性が弱い。冷え性。物事をてきぱきとこなす。理解は早いが、忘れるのも早い。
アーユルヴェーダの考えでは、人は3つのドーシャで構成され、3つのバランスが保たれているときは心も身体も健康である、とされています。
つまりアーユルヴェーダの施術の目的は、これらドーシャのバランスを保つことです。
アーユルヴェーダアドバイザーの資格を取得すると、ドーシャのバランスを良くするために、食事・生活習慣・オイルマッサージの3つの方法を実践します。
これらを主体に行うのが、アーユルヴェーダセラピストですが、アドバイザーの場合はこれらの3つを取り入れながら、より多面的な方法で問題の解消に取り組みます。
例えば、食事アドバイザー・ヨガインストラクター・オイルマッサージ師などです。多方面での活躍が期待できる資格です。
食事や暮らしの改善に役立つ
アーユルヴェーダは、日本では、美容の印象が強いため、エステの一種と間違われますが、実際には予防医学の一種です。
ドーシャを整えて、健康な体の維持に努めるのが本来の目的です。
アーユルヴェーダアドバイザーの資格を取得すると、アーユルヴェーダの観点から、食事や生活習慣の改善をアドバイスができるようになります。
例えば健康教室だったり、ヨガの授業の一環として、アーユルヴェーダの観点からより健康になるためのアドバイスをしたり、などが可能になります。
毎日の簡単な習慣や食事から健康へのアドバイスができるため、自身の生活においてもアーユルヴェーダを取り入れられるような内容です。
家族や友だちにも簡単にアドバイスができるため、プライベートにおいてもとても役立てられるようになっています。
アーユルヴェーダを生活に導入する方法
アーユルヴェーダを生活に導入するには、ドーシャの考えを理解しなければなりません。
ドーシャは、前述のとおり、ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(水)の3つがあります。
体調がすぐれないとき、心のバランスが乱れているときは、ドーシャの内のどれかが偏っていると考えられます。
このバランスを保つために、食事・生活習慣からアプローチします。
例えば食事の面であれば、各ドーシャに適した食事があります。
消化しやすく食べやすいものをリラックスしながらゆっくりと食べることで、常に吹き抜けている風の性質を抑えられます。
身体を冷やせる食べ物。生野菜や、冷たいスープなどをとって体を冷やすことで、火の性質を落ち着かせられます。
カパの性質が偏っているときは、食事を控えることで水の性質を抑えられます。食事を摂るのであれば、脂肪成分を少量だけ摂ります。
サプリやオイルだけではない
アーユルヴェーダは、サプリ・オイルマッサージというイメージが強いのですが、それだけではありません。
オイルマッサージもアーユルヴェーダの要素の一つですが、食事・生活習慣の改善とともに取り入れながら健康な精神・肉体を構成していくのが、アーユルヴェーダです。
アーユルヴェーダアドバイザーの資格を取得するとオイルマッサージが主な仕事となることもありますが、その中に食事・生活習慣の改善のアドバイスを取り入れるのが大切です。
オイルマッサージ師には持っていない知識を身に着けることで、マッサージ師としての評価につなげられます。
オイルマッサージ=アーユルヴェーダではないので、これから資格を取得しようという人は、よく理解したうえで、資格の取得を目指してください。
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