現代社会でストレスを抱える自分や家族を、可愛らしい表情や動きで癒してくれていた愛犬・愛猫、彼らもいつか年をとってしまいます。老化は人間だけでなく動物にも平等に訪れるものであり、それが進と身体機能が衰え、人間と同様に介護が必要になります。
この記事で は動物介護資格取得で身につけられる学習内容を少し詳しくまとめています。
より詳細な内容は資格公式サイトをご確認ください。
動物介護資格で学べること
動物介護資格で学べることは、大きく分けて下記の3つです。
- 老犬・老猫の介護の仕方
- 高齢犬猫への食事や生活のサポート
- 寝たきりの場合の対処法
では、1つ1つ詳しく説明していきます。
老犬・老猫には介護が必要
物を言わない動物たちの衰えは、なかなか気づきにくいものです。
ハイシニアと呼ばれる年齢を迎えた老犬・老猫の介護はいつから必要となるのか、シニア期の体の変化とともにどのような介護が必要なのか、わかりやすくご説明していきます。
目が見えなくなる
動物は嗅覚や聴覚が発達しているので、少しずつ視力を失う場合は、生活する上での不都合は少ないです。
しかし物にぶつかりやすくなったり、光の差が激しい場所を怖がったり、寂しそうな声を出したりなどの行動の変化が見られるようになります。
お家の中では、老犬・老猫のテリトリーに邪魔になる物を置かないよう工夫したり、家具の角にクッション材を貼ったりするなど、怪我の予防に努めます。
これまで以上に、声をかけて不安にならないようにしてあげることも重要です。
後ろ足が弱る
多くの老犬・老猫は後ろ足から弱ってくるので、立ち上がりに時間がかかったり、震えたり、踏ん張れなくなります。
なるべく自分で歩ける期間を長く維持するためにも、無理なく散歩ができるようにサポートを考えます。
トイレの失敗が増える
視力が衰えるのでトイレの場所がわからなくなって粗相の回数が増えていきます。筋力の低下によって眠りながらお漏らししてしまうこともあります。
老犬・老猫用のオムツを利用したり、大きめの防水シートを敷くなどしてトイレの面積を広くしたりする必要があります。
食が進まない
飲み込む力が弱くなって、ご飯を自分で食べるのが難しくなってきます。
ソフトスプーンやシリンジで少しずつ口に入れてあげたり、喉越しが良くなるようにペースト状にしたりとろみのついたスープ状にするなどの工夫が必要です。
夜鳴きする
ハイシニアになると突然夜中に鳴きだすことがあります。これは認知症の代表的な症状ですが、判断は難しいため獣医の診断をお勧めします。
できるだけ夜鳴きさせないためには、昼間に明るい日差し浴びてなるべく寝かさないようにして、夜に眠れる睡眠のサイクルを整えてあげます。
夜鳴きすると家族や介護者が睡眠不足になったり、ご近所迷惑となったりするので、獣医師の指導のもとでお薬を使うことも検討すべきです。
高齢犬猫への食事や生活のサポート
首の筋肉が弱ってきたら、食器台を使用して首の負担を減らしてあげます。
寝たきりの場合の対処法も
まだまだ若い、健康だと思っていた老犬・老猫は、私たち以上のスピードで年老いていきます。
ここでは寝たきりにさせないために、介護で使われるさまざまなグッズと対処法をご説明します。
お散歩をサポートする
- 介護用ハーネス
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後ろ足が弱ってふらつくようになったら、後ろ足用ハーネスを、前足弱ってきたら前足用ハーネスをつけてあげます。サポートすることで、なるべく動かせる部分の機能を衰えさせないようにします。
- 車椅子
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後ろ足のみ不自由な場合は後ろ足用車椅子、その逆は前足用車椅子など症状に合わせたものがあります。
レンタルも可能なので、かかりつけの病院に相談するのも良いでしょう。 - カート
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例え寝たきりになっても、外の空気を吸ったり日差しを浴びたりして気分転換を図るためにも、外に連れ出してあげます。その場合に、カートを利用します。大型犬用のカートもありますので、体重に合わせて選んであげましょう。
眠りをサポートする
- 高反発ベッド
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柔らかすぎるベッドは足が弱った老犬・老猫には大変危険です。
床ずれを防ぐために高反発ベッドを使用します。比較的値が張りますが、健康なうちから使い始めることで、ランニングコストを抑えられるようになります。 - 低反発ベッド
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寝ている時に激しく動き回る老犬・老猫は、体重で沈み込む低反発ベッドの方がお勧めです。判断に迷うときは、専門家に相談してみると良いでしょう。
4頭に1頭が老犬・老猫と言われるほどに、動物社会でも「高齢化」が進んでいます。認知症になる老犬・老猫もいるので、一緒に生活する家族にも重い負担がかかってきます。
そうした中で、動物介護資格は特に求められるスキルとなってきました。
動物介護資格で学んだ知識を生かして、ご自身の愛するパートーナーの老後をよりよくするためにも、動物介護資格は学ぶ価値のあるものです。
犬と猫の介護のために役立つ知識が身につきます!
犬や猫の介護の知識の基本が押さえられていることが証明されます
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